1月23日

英検がリニューアル

既にご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、英検1~3級の試験内容が今年度から変わります。 (5級と4級は変更なし)

大きな変更点は何と言っても「Writing」。これまでは自分の意見を述べる英作文が1つだけでしたが、これに1題追加され、今後は英作文が2つになります。

 

「英作文を2つも書かなくちゃいけないなんて、時間が足りないよ!」と不安に思う人もいるかもしれませんが、大丈夫。3級は50分→65分、準2級は75分→80分と、試験時間が延長されます。 加えて、1級〜準2では「語彙問題」「長文問題」の設問数が削減されます。(3級は変更無し)

ではどんな英作文問題が追加されるのか。

1級〜2級は意見論述+要約、準2級~3級は意見論述+Eメール返信となります。

『要約』は、話を簡潔にまとめる力がないといけませんし、『返信』は、相手(メール送信者)との関係性を踏まえて適切な内容で答えなくてはいけません(例えば、年長者に対するメールなら丁寧に、友達ならフレンドリーに)。

要約とは言わずもがな、「与えられた情報から重要部分をすばやく掴んで簡潔にまとめること」ですが、理解力と表現力がないと上手にまとめることはできません。要約のキーポイントは「Rephrase」。自分の言葉で、相手にわかりやすくシンプルに「言い換える」スキルが必要です。

 

ところで二次試験に関しては、準1級のみが変更で、意見を問われる質問に話題導入文が追加されるそうです。

 

さらに!準2級と2級の間に新しい級ができます。級の新設は31年ぶりで、来年導入予定とのこと。級新設の背景には、準2級と2級との間に高い壁があるという声が多かったことがあるようです。実際、協会が公表しているデータでは、準2級合格者が2級合格するまでに約2年近くかかっていて、2級の合格率はわずか35%(すなわち、3人に1人しか合格できないレベルということ)。

というわけで、英検協会としては「準2級と2級のギャップを埋めることで、受験者にとって合格目標をより身近にし、学習意欲の維持・向上を図りたい」のですね。

 

今回の英検リニューアルに従って、富山の県立高校入試問題(英語)もいずれ変更されるはずです。そうなると、小学校英語で求められる英語力はますます高くなるでしょうから、今よりもっと英語学習に時間を要するはずです。(現在の小学生や未就学児は、高校入試でより一層苦戦することになるかもしれませんね)

 

小学校では英語以外の4教科にも多くの時間を要している上、先生たちの英語力もまだまだ十分とは言えませんから、やはり当面の間、英語は塾など学校以外の場所での追加的支援に頼らざるを得ないというのが現実でしょう。子どもたちを取り巻く環境は日々変化していきますが、J.REACH Englishは、これからも引き続き子どもたちの英語力UPを全力でサポートしてまいります!

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